2023/02/14 21:00
概要今回は、Seagate製のエンタープライズHDDである EXOS X14 の 10TB モデルを入手したので簡単に紹介します。スペック公式のデータシートから抜粋になりますが、スペックは次のようになっています。Seagate EXOS X14 10TBMTBF (hours)250 万時間AFR0.35 %Spindle Speed (RPM)7200 RPMInterfaceSATA 6GbpsCache (MB)256 MBSequential Read (MB/S)245 MB/sSequential Write (MB/s)233 MB/sRandom Read 4KB QD16 (IOPS)170 IOPSRandom Write 4KB QD16 (IOPS)418 IOPSIdle Power Consumption (W)5 WHDD の故障率は母数が少ないと運に左右されますが、コンシューマ向け HDD との違いは MTBF や AFR が公表されている点でしょうか。コンシューマ向け HDD では評判があまりよくない Seagate ですが、筆者の中ではエンタープライズ HDD では他社製のモノと比べて遜色ない成績を残しているイメージがあります。また、近年の大容量 HDD で良く採用されているヘリウムを充填したモデルです。外観今回入手したものはリファービッシュ品です。そのため新品とはラベルなどが異なる可能性があります。こちらは表面です。各種情報が記載されたラベルが貼られています。HGST(WD) などの HDD は角ばっているので丸みを帯びたデザインは個人的には見慣れないものです。こちらは裏面です。他社の HDD と比較すると PCB の面積が少ないように感じます。インタフェースは SATA です。SMARTsmartctl コマンドを使用して SMART 情報を確認してみます。Ubuntu では次のコマンドでインストールできます。# apt install smartmontools諸事情でRAIDコントローラーをHBAモードにして接続しているため、SATA AHCI での接続に比べて見えている情報に差異があるかもしれません。# smartctl -a -d cciss,0 /dev/sdasmartctl
2020/04/08 15:00
知り合いが、増設したHDDを認識しない現象に見舞われ、トラブルシューティングしたのでそのログです。軽く調査を行ったところ、Seagate製のHDDにおいて稀に発生するようです。原因調査中、思ったように情報にたどり着けなかったので、記しておきます。予め申しておきますが、本記事はSeageteさんに対する批判等ではございません。(解決方法が知りたい人は、この記事の下部へ)Windows10PCにHDDを増設するも認識しない!?BIOS上には増設したHDDが表示され、Windows10上のデバイスマネージャー上でも、増設したHDDは認識されていました。しかしながら、増設したHDDを使用するにはMBRないしはGPTのパーティションテーブルを作成する必要があります。通常、Windows10ではこれらの操作はディスクの管理から行うこととなります。しかし、肝心のディスクの管理には当該HDDは表示されていませんでした。 ちなみに、CrystalDiskInfoでは認識し、S.M.A.R.T.情報を読み取ることができる状態でした。これは、接続ケーブルの不良やマザーボードの故障ではないことを意味します。新品なのにHDD上になんか残っている…?調べてゆくと、Windows10上で記憶域プールとして認識されたものは、ディスクの管理に表示されないことがわかります。今回の症状に合致します。(そのような設定を行ったかどうかは別として…) 解決方法…?そこで、Windows10上から記憶域プールの設定を確認します。(設定へのたどり着き方は各自調べてください。 設定 から行く方法と、コントロールパネルから行く方法があります。)本件の場合、他人のPCだったのでスクリーンショットがありませんがディスクの管理に表示されないディスクが、記憶域プールとして使用されていました。すでに記憶域プールを利用している方は、操作を行うディスクを間違えないように注意しながら、この記憶域プールを削除します。 本件においては、以上の操作を行うことで、ディスクの管理上に表示されるようになりました。 *当該操作等を行ったことによるデータの喪失その他について、当記事の筆者は何ら責任を負いません。原因は?本症状は稀に発生することが多いようで、大抵の場合返品交換をしてもらうことで解決しているようです。また、その殆どがSeagat