目次
概要
本記事では、Ubiquiti Networks社が提供するEdgeRouter製品でIPv6トンネル接続を行った場合のスループットについてまとめます。
検証機器
次のリストに示すデバイスでテストを行いました。
- EdgeRouter-X
- EdgeRouter-Lite
- EdgeRouter-8
- EdgeRouter-4
検証環境
検証に使用するトンネル接続には、IPIP6及びIP6GREを使用し、スループットの計測はiperf3を使用して計測を行いました。
構成はローカルでP2Pで接続されたIPv6ネットワーク上に検証機器で示したデバイスを接続しています。
また、対向のデバイスは一般的なラックマウントサーバにVyOSをインストールして使用し、計測上のボトルネックとならないことを確認しています。
なお、都合上、検証機器上にiperf3サーバを立てる形で計測しています。そのため、多少の負荷がルータにかかる状態である点に注意してください。
計測結果
Model | IPIP6 | IP6GRE | 備考:CPU |
---|---|---|---|
EdgeRouter-X | 136Mbps | 138Mbps | MediaTek MT7621AT (880 MHz, 2 cores) |
EdgeRouter-Lite | 85Mbps | 84Mbps | Cavium CN5020 (500 MHz, 2 cores) |
EdgeRouter-8 | 243Mbps | 246Mbps | Cavium CN6120 (880 MHz, 2 cores) |
EdgeRouter-4 | 912Mbps | 914Mbps | Cavium CN7130 (1 GHz, 4 cores) |
まとめ
計測結果より、搭載されているCPUの世代やクロックがスループットに大きく影響していることが読み取れます。
加えて、EdgeRouter-4はファンレスで消費電力もEdgeRouter-8と比べると各段と少なく、とにかく性能が欲しい場合には選択肢の1つとなるでしょう。
もちろん、国内でも容易に入手可能で安価なEdgeRouter-Xでもそれなりのスループットが確保できると言えるため、選択肢として十分有力でしょう。
参考になれば幸いです。